2017.09.23

Q

お彼岸にお墓参りに行くのはどうして?

A

 

お彼岸といえば、お墓参りをされる方々が多いですね。

ところで、いつからお彼岸なのかおわかりでしょうか?

お彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。

2017年の今年は、春のお彼岸が、春分の日(3月21日)、秋のお彼岸が、秋分の日(9月23日)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。

 

なぜお彼岸のお墓参りに行くのでしょうか?

実は、お彼岸に墓参りをするのは日本独特の風習だそうです。

 

仏教国であるインドやその他の国では見られないらしく、「彼岸」とは仏教の教えですが、「お彼岸」は日本でのみ行われていて、正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」と言います。

そして、彼岸の意味はと言いますと

春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。

仏教の伝来前より『神道』と言って、万物に神様が宿るという考えが日本にはあり(八百万の神)、太陽も神様として崇められていたことから、そこに仏教の西方浄土の教えが伝わったことで、最も真西へ沈む太陽は西方浄土、極楽浄土と結び付けられてきました。

仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸(しがん)」といいます。

そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、極楽浄土(彼岸)とこの世(此岸)がほぼ一直線にもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。

よって、

「この世と極楽浄土が一番近くなる日」

「願いがもっとも通じやすくなる日」

に、お墓参りされることが、ご先祖さまにとっても、大切なご供養であり、私たちにとっても感謝の気持ちを改めて思い直す大切な時期であると考えられているからです。